新しい監督になり狙いが変わるので、どういうプレーをチームとしても求められるか考えながらやっています。以前とはいろいろと違う部分はありますが、目指すところが世界一であるというのは今までと変わらないので、新体制となったなでしこジャパンでそこを目指していきたいと思います。まずはゴールを目指すことを練習でもミーティングでも求められていて、アグレッシブなサッカーでゴールに向かい、奪われてもすぐに奪い返す。運動量や強度がすごく高くなりますが、自分だけでなくみんなの良さが引き出されるようなサッカーなのかなと感じています。
個人としては東京オリンピックを目指していたもののそこでプレーすることができなくて、応援してくれていた人たちには申し訳ない気持ちがありましたけど、自分の中では2023年のワールドカップ、その前に予選があるからそこに向かって成長するしかないと思っていました。目標を切り替えて、今自分が何をすべきか考えてやっています。
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なでしこジャパン候補、キャンプ3日目で初の紅白戦を実施|JFA|公益財団法人日本サッカー協会
充実のトレーニングを続けるなでしこジャパン候補は10月20日(水)、暖かな日差しが降り注ぐなかキャンプ3日目を迎えました。この日の全体練習は午前のみでしたが、紅白戦を含むゲーム形式のトレーニングが中心となり強度の高いものとなりました。
大塚慶輔フィジカルコーチの指導の下で始まったトレーニングではまず、世界で戦える身体を作るべく、加速と減速を意識したステップワークドリルを実施。キャンプでは戦術理解の促進はもちろんですが、日々の選手の動きを見極めながら必要となるフィジカル面でのトレーニングも行われています。そうしてボールトレーニング前の身体に適度な刺激を与えた後、早速ミニゴールを置いたゲーム形式のトレーニングに入っていきます。
はじめは片側2つ、合計4つのミニゴールが並ぶエリアに選手が6対6で入り、狭いスペースの中でボールを動かしながら縦パスを狙っていきます。相手のプレッシャーをかいくぐりながら縦へのパスコースを作り出し、隙を逃さずに突いていく意識を高めます。その後行われたフリーマンを付けた5対5では、攻撃方向へ素早くボールを動かすことにトライする一方で、ボールを奪われた後の切り替えや縦にボールを入れられた後のプレスバックなど、積極的にボールを奪いにいくための共通理解を深めました。攻守両面で狙いとするプレーが出た際は、池田太監督からもポジティブな声が掛けられ、選手のプレーを後押ししていました。
その後、今回のキャンプでは初めてとなる10分ハーフの紅白戦が行われました。これまでのトレーニングやミーティングで共有してきたボールホルダーをサポートする選手の立ち位置や、「奪う」のコンセプトを選手はピッチで表現し、短い時間ながらも強度の高いゲームとなりました。攻守両面で切り替えが早く、その中でもゴール前に迫るシーンの多い見応え多い紅白戦となりました。
全体練習後にはFWの選手を中心に自主的なシュート練習が行われ、またその傍らでは猶本光選手が鋭いフリーキックを見せていました。
午後は各自のトレーニング、メンテナンスの時間に充て、夕食後には映像を見ながら早速この日の紅白戦を振り返りました。コンセプトとして掲げるプレーができているシーン、より改善できるシーンを抽出し、目指すところをさらに明確にしていきます。翌10月21日(木)で折返しとなる今回のトレーニングキャンプ、チーム状況を見極めつつ、より高みを目指してトレーニングを重ねていきます。
選手コメント
DF 高橋はな 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
新チームになって、みんなが気持ち新たにもう一度世界一を奪還しようとしている中で、自分もその熱に負けてはいけないと思いますし、自分から発信していくことも増やしていかなければと思います。監督も普段の練習から熱を全面に出して選手を鼓舞してくれているので、それに私たちも応えていかなければと思います。自分もあまり控えめにならずというか、でしゃばりすぎるのも違うとは思いますが、色んな人と話したいですし、いろんなことを吸収していきたいので、積極的にコミュニケーションを取れればと思っています。
世界的にシンプルにプレースピードが上がっている中で、自分たちも前へのプレーをもっと意識して変えなければいけないと思います。簡単に後ろにボールを下げるのではなく前に行くという考えを共有したばかりだったということもありますが、精度はまだ足りないながらも今日の練習でもそれを出せていたので、それはこのチームがまたプラスの方以降に向かって行けているということだと思います。そこは自分も意識してやっていきたいです。
MF 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
新しい監督になり狙いが変わるので、どういうプレーをチームとしても求められるか考えながらやっています。以前とはいろいろと違う部分はありますが、目指すところが世界一であるというのは今までと変わらないので、新体制となったなでしこジャパンでそこを目指していきたいと思います。まずはゴールを目指すことを練習でもミーティングでも求められていて、アグレッシブなサッカーでゴールに向かい、奪われてもすぐに奪い返す。運動量や強度がすごく高くなりますが、自分だけでなくみんなの良さが引き出されるようなサッカーなのかなと感じています。
個人としては東京オリンピックを目指していたもののそこでプレーすることができなくて、応援してくれていた人たちには申し訳ない気持ちがありましたけど、自分の中では2023年のワールドカップ、その前に予選があるからそこに向かって成長するしかないと思っていました。目標を切り替えて、今自分が何をすべきか考えてやっています。
MF 隅田凛 選手(マイナビ仙台レディース)
本当に久しぶりの代表活動ですし、選ばれて正直びっくりしました。素直に嬉しい気持ちと共にもっともっとやらなければと思っています。代表となったら個の部分の強さがないとやっていけないと思うので、自分の特長である守備での予測やボールを奪い切るプレー、そういう地味なところをより出していくことが大事だと思います。あとは攻撃面でもチャンスを生み出す、縦パスをもっと入れて、自分からアクションを起こしてチームのためになるプレーをしていきたいと思います。
ワールドカップや東京オリンピックも悔しいながらにしっかり見ていましたし、今までやってきたメンバーが苦しんでいるところを見て、自分が今その中に入っても何かを変える力がないなと感じていました。みんなとは違う場所でしたが、もっともっとやらなければいけないことがあるなと思いましたし、自分もこの舞台に立って力になりたいと思いました。
MF 長野風花 選手(マイナビ仙台レディース)
これまで代表に選ばれる、選ばれないに関係なく、自分の目標に向かって1日1日積み上げることを意識してやってきました。チームとしての目標である世界大会で戦えるように、日本を強くするために自分ももっと個人としてあらゆる面でレベルアップしていきたいです。
チームとしてとにかくアグレッシブに戦うために、どのポジションでもハードワークが必要になるし、切り替えは意識してやらないといけません。その中で自分は中盤の選手としてボールを奪うこともそうですし、守備と攻撃を繋ぐこともそうですし、チャンスに顔を出せる選手になっていきたいなと思います。キャンプではトレーニグに入る前にトレーニングの狙いを確認するミーティングをやっていて、ピッチに入ったら「こうやっていこう、こういう狙いでやっていこう」と監督は伝えてくれています。良いプレーが出たら「ナイス!」とポジティブな声掛けをしてくれるので、プレーに対する判断がすごくわかりやすいです。
代表に入ってしっかり活躍するということと、世界大会で優勝するというのは小さい頃からの目標でもあります。口で言うのは簡単ですし、いざピッチに入ったら乗り越えなければならないこともすごくたくさんあると思いますが、そこを乗り越えて、自分が中心となって活躍するんだという強い気持ちを持ってやっていきたいです。
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