姫路・ 荒谷栞「復帰は自分が考えていたより難しかった。膝と向き合ってこれからも成長していく。待っていてくれてありがとうございます」 黒鷲旗コメント
丸善インテックアリーナ大阪にて開催された第71回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会の選手コメントをお届けする。
荒谷栞選手は2021‐22シーズンの開幕戦に左膝を負傷し、以降の試合を欠場。昨年の黒鷲旗では復帰に向けた抱負を語ってくれていた。2022-23シーズンはキャプテンに就任。リーグでの出場はできなかったものの、陰からチームを支えた。
長きにわたりリハビリを続けてきた荒谷主将だが、黒鷲旗予選グループ5月2日、NEC戦でスタメン出場。多くのファンに見守られる中、ついに公式戦に復帰した。
(取材日5月3日)
■ヴィクトリーナ姫路
●荒谷栞主将(ミドルブロッカー)
ーー昨日、ついにスタメンで試合に出場しましたね。
荒谷:はい、4月にチームが主催したフィリピン代表との交流戦に出ましたが、公式戦としては昨日が復帰です。
ーー久々に公式戦に出た感想は?
荒谷:復帰するのにすごく時間がかかりました。自分でもまだ100%ではないということはわかっています。復帰は嬉しかったんですけどパフォーマンスとしては…点数は低いかなって思います。
ーーブロードに跳んだり不自由なくプレーしているように見えました。
荒谷:入替戦が終わってから黒鷲旗に向けてのタイミングで本格的に全部の練習に入りました。そこからはやればやるほど、どんどん動けるなって。そういう感覚になっています。
ーー実戦感覚はさておき、コンディション的な不安はもうない?
荒谷:プレーをすればやっぱり痛みは出てきます。でもそれは仕方ないですし。自分の一番得意な攻撃はブロードで、怪我をしたのもブロード。これからは上手くこの膝と付き合っていかないといけない、というのを実感した試合でした。
ーーちょうど1年前にこの黒鷲旗でお話を伺いました。その時は「目標としている復帰ポイントはあるけれども、そこに拘らず、納得のできる形で戻りたい」というお話でしたね。その納得できるラインをクリアして出場できている?
荒谷:そうですね。でも本当にここまで時間がかかるとは思っていなくて。やっぱりリーグで復帰したかったですし、それに対して悔しい気持ちというのはあります。入替戦も負けてしまった。その悔しさをこの黒鷲旗で、と。今日勝って(5月3日、日本女子体育大戦)グループ戦を突破できる確率が高くなったので、それはすごく良かったなと思います。
ーーキャプテンでもありましたし、そういう面でも試合に出れないもどかしさがあったと思います。今シーズンを振り返って、どういうリーグだったと感じていますか?
荒谷:勝つことの難しさ、厳しさというのを改めて知ることができたシーズンでした。勝つためにはどうしたらいいんだろうって。考えても考えてもなかなか結果が出ない。すごく苦しいシーズンだったなと感じています。
ーー自分がコートに出たらこうしたい、こういうプレーで盛り上げたい。いろいろ思うこともあったのでは?
荒谷:自分もリーグで復帰したかったですし、試合に出てこうしたいというのはあったんですけど、でもプレーのことよりキャプテンの立場で考えることが多かったです。どうしたらこのチームが勝てるのかっていうのが一番で、それは去年よりも考えていました。
昨シーズンは自分が出てこうしたいああしたいというのがありましたが、今シーズンはキャプテンという立場になったからなのか、自分のことよりチームのことを考えている時間の方が多かったですね。
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