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ウェートリフティングの大会で優勝 辻もも香さん
和歌山県立紀北工業高校ウェートリフティング部の辻もも香さん(17)が、23、24日に兵庫県明石市で開かれたウェートリフティング(重量挙げ)の近畿高校競技選抜女子45キロ級で、初優勝を決めた。
身長144センチの2年生。重量挙げを始めたのは中学1年の終わりごろ。紀北工業高の部員だった5歳上の兄の試合を見に行き、バーベルを上げる姿が格好良く思った。中学2年になると兄の知り合いのところで練習するようになり、紀北工に進学後、本格的に取り組んだ。
昨年の同選抜は、49キロ級で臨んだが4位に終わり、全国高校競技選抜に進めなかった。「力を入れるところを間違った。実力がついていなかった」
新型コロナウイルスの影響で休校になった期間は、自宅にバーベルを持ち込んで練習に打ち込んだ。減量にも取り組み、階級を45キロ級に変えた。だが、成果を発揮する場のインターハイはコロナ禍で中止に。代替大会は、県大会の成績を提出して順位を決める通信記録会になった。成績は11人中、沖縄県の3年生と並ぶ1位タイだったが、戦わずして評価されても納得がいかなかった。
今回の選抜は、その評価を実力で証明したい気持ちが強かった。バーベルを一気に頭上に持ち上げて立つスナッチで54キロ、肩の高さまで持ち上げてから頭上に上げるクリーン&ジャークで67キロ、合わせた121キロ。三つの記録は、すべて大会新記録だった。3月下旬に金沢市である全国高校競技選抜での期待も膨らむ。「自己ベストを更新し、優勝したい」。笑顔を輝かせた。
昨年12月からは生徒会長になり、体育祭や文化祭のコロナ対策にも力を入れる。将来は自衛官になって被災現場などで人助けをしたいという。一番の好物は、紀の川市の自宅前に広がる畑でできる桃だ。(高田純一)
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