何かを数える宮下遥20190530ドイツ戦
「女子プロ野球を目指していた」苫小牧から上京しモデルに 野球女子が描く夢
モデル界にかつて女子プロ野球選手を目指していた女性がいる。椿梨央さん(23)は2年前まで北海道・苫小牧で女子野球の社会人チーム「苫小牧ガイラルディア」に所属。「3番・遊撃」で全国大会を優勝した経験を持つ。椿さんはモデルとして活躍する夢だけでなく、女子野球を広める力になりたいという希望を抱いて、北の大地からやってきた。
モデル界にかつて女子プロ野球選手を目指していた女性がいる。椿梨央さん(23)は2年前まで北海道・苫小牧で女子野球の社会人チーム「苫小牧ガイラルディア」に所属。「3番・遊撃」で全国大会を優勝した経験を持つ。椿さんはモデルとして活躍する夢だけでなく、女子野球を広める力になりたいという希望を抱いて、北の大地からやってきた。
社会人チーム「苫小牧ガイラルディア」で2年前に全国優勝した野球女子・椿梨央さん
モデル界にかつて女子プロ野球選手を目指していた女性がいる。椿梨央さん(23)は2年前まで北海道・苫小牧で女子野球の社会人チーム「苫小牧ガイラルディア」に所属。「3番・遊撃」で全国大会を優勝した経験を持つ。椿さんはモデルとして活躍する夢だけでなく、女子野球を広める力になりたいという希望を抱いて、北の大地からやってきた。
8歳年上の兄、6歳年上の姉の影響で椿さんは野球を始めた。最初は両親に反対されたが、小学校4年生の時に涙ながらに頼み込んだ。
「姉が(野球が)上手だったので、両親は私がいじけると思ったみたいで…。泣きながら、お願いしたら『いいよ』と言ってもらえました」
本気で野球をやりたいという熱意が伝わった。やるからには男子には負けたくない。根性が座っていた。その精神力は今でも宿っているという。
中学に入っても野球熱は収まらない。中学校で男子と混ざって軟式野球部に入り、北海道女子軟式野球連盟所属の女子チーム「苫小牧ガイラルディア」にも入団。先に女子チームに所属し、投手をやっていた姉とバッテリーを組みたいという思いから、捕手を志願した。
高校生になっても、硬式野球部に所属。平日は男子と硬式。土日・休日は女子チームで軟式でプレー。高野連の試合には出場できないため、大会では女子マネ―ジャーを務めた。
女子野球チームに専念してもよかったが、プレーヤーとしての自分が好きだった。
「中学時代は平日も体を動かしたかったのでチームに入りました。高校時代の硬式野球では肩やひじの負担がないように、ファーストやセカンドを守っていました。硬式は軟式よりも、バウンドが低いので腰を低く守れるようになるなど、メリットはありました」
野球が好きで、2年前の21歳まで白球を追いかけていた。2017年に全国女子碧南大会(全国大会)で優勝。3番・遊撃で頂点に輝いた。
大型ショートとして活躍し、女子プロ野球の世界へ進むことも考えた。姉も受けたトライアウトに参加しようとしたが、肩を痛めてしまい、受験を断念。全国制覇がひとつの節目となって、野球へ区切りをつけた。